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子供サイエンスクラブ > アゲハチョウ科・キアゲハの一生、子供自然科学教室観察記録から。「その2」 のページです。
[更新日]: 2015年03月05日
● キアゲハは1年に2回〜4回暖かい地方ではまれに、5回も産卵することがあります。寒い地方や高山では2回産卵しますが、最後に育ったサナギは越冬して春に羽化する春形の蝶になります。その他はほとんどが夏型の蝶になります。
● キアゲハはナミアゲハ(アゲハ)によく似ていますが、翅の付け根の部分に黒い線の模様が入っていないので区別できます。
● 蛹化(前踊)から蛹になったキアゲハは冬に向かう秋頃には食べ物のセリ科の植物が少なくなるためにサナギの形で越冬し春に羽化して蝶になりますが、夏に蛹になる場合には幼虫の食べ物がたくさんあるので、夏に羽化して産卵します。暖かい地方では1年中食べ物のセリ科の植物のある場所では5回も産卵することがあります。
● サナギから羽化して蝶になると、すぐに飛び立つことができません。セリ科の草を食べて成長した体は、重いために体液をお尻から吐き出して軽い体にしてから飛び立ちます。蝶になってからは重い植物ではなく、飛び回るためのたくさんの栄養のある花の蜜を吸って生活します。
● 蝶の仲間は幼虫の時代に食べる植物が決まっています。マメ科の植物やイネ科、アブラナ科、ミカン科、ガガイモ科等たくさんの植物を食べていますが、種類ごとに分け合って食べています。‥‥‥‥‥‥いろいろな蝶の食べる植物を調べてみるとおもしろいですね。
● 蝶は蟻に助けられて生活している仲間もいます。蟻が蝶の幼虫を育ててくれることが最近分かって来ました。自然の仕組みは不思議なことが一杯です。
ここではサナギから羽化する様子を見てみましょう。
写真は羽化して翅を一杯に広げたキアゲハの成虫です。