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5月会員限定特別観察会【富士山周辺のテンナンショウ属植物の観察】
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2017年02月10日
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オドリコテンナンショウ、サトイモ科(Arisaema aprile)
静岡県伊豆半島で確認され、オドリコテンナンショウの名が与えられた。
サトイモ科の伊豆地方固有の植物とされているが、富士山麓の3合目で2014年に富士山で発見したもので、ブナ帯の樹林下に生える希少な植物である。草丈はサトイモ科の中では低く、15〜30cm前後で、葉は2個。小葉は5枚で葉縁に距歯があり、葉よりも花が早く展開し、葉は後から開く。写真のように紫褐色の縦縞が目立つ。テンナンショウ属の集団は、無性株から雄株へ、雄株から雌株へ、また両性株へと成長に伴って性変化する。通常は葉は1〜2個で、それぞれの葉には、小葉がつき、種や生育状況によって小葉の枚数が異なる。