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富士山周辺に生育するラン科植物:その4

[更新日]: 2015年03月04日

富士山周辺に生育するラン科植物:その4

ラン科植物は地球上で最も新しく進化したグループと言われてきました。しかし、2013年12月、筑波実験植物園の熱帯雨林温室で、ラン科の「生きた化石」と言われるノイウィーディア・ボルニエンシス(Neuwiedia borneensis)が開花したというニュースがあります。ボルネオ島低地の熱帯雨林に自生する種だそうです。このグループは地球上に現在6種しか存在しないそうです。栽培したものとしては世界初の開花のようです。このNeuwiedia borneensisは筑波実験植物園の研究の結果ユリ科とラン科の中間的性質を持った最も古い(白亜紀)に存在したラン科の祖先と言われ、ラン科植物の進化の過程に異論が始まっているようです。
現在私たちの目にするラン科植物は一様に6枚の花被片で構成され、そのうちの1枚が特殊化した唇弁に変化し、オシベとメシベは合体して種ごとに多様化しています。ラン科植物の研究は今後も変化が見られるかも知れません。
「画像」
ツリシュスラン(ラン科)Goodyera pendula
巨木の樹幹にコケやシダ類と共に生育する着生種、花穂の先端が強く反曲して上に曲がる性質がある。葉の中央部が広いヒロハツリシュスランもある。


ムカゴソウ(ラン科)Herminium lanceum var.longicrure  多数の花を穂状につける、草原性の植物、全体に緑色で、目立たないため見つけるのは困難。

ムカゴソウ(ラン科)Herminium lanceum var.longicrure 多数の花を穂状につける、草原性の植物、全体に緑色で、目立たないため見つけるのは困難。

アリドウシラン(ラン科)Myrmechis japonica 根茎は地上を這い先端に直立する花茎を伸ばし1〜3個の白花を茎頂に横向きに付ける。

アリドウシラン(ラン科)Myrmechis japonica 根茎は地上を這い先端に直立する花茎を伸ばし1〜3個の白花を茎頂に横向きに付ける。

キソエビネ(ラン科)Calanthe  schiechteri 深山の暗い混交林の森に生育する、高さ40cm程の茎頂に数個の淡紅紫色の花を付け、長い距を伸ばした美花は森の精に相応しい雰囲気を醸しだしている。

キソエビネ(ラン科)Calanthe schiechteri 深山の暗い混交林の森に生育する、高さ40cm程の茎頂に数個の淡紅紫色の花を付け、長い距を伸ばした美花は森の精に相応しい雰囲気を醸しだしている。

コイチヨウラン(ラン科)Ephippianthus  schmidtii 小さな1枚の葉をもち、糸状の細い茎の先端に2〜6個の小さな花を付ける、ハコネランと似るが唇弁に鋸歯はなく、褐色の斑紋があり、葉の裏はやや淡紫色になり葉脈が目立つ。  

コイチヨウラン(ラン科)Ephippianthus schmidtii 小さな1枚の葉をもち、糸状の細い茎の先端に2〜6個の小さな花を付ける、ハコネランと似るが唇弁に鋸歯はなく、褐色の斑紋があり、葉の裏はやや淡紫色になり葉脈が目立つ。  

キソチドリ(ラン科)Platanthera  ophrydioides var.monophylla 山地上部〜亜高山の林内に生育する。このグループは生育環境によって数種に分化している。

キソチドリ(ラン科)Platanthera ophrydioides var.monophylla 山地上部〜亜高山の林内に生育する。このグループは生育環境によって数種に分化している。

キンセイラン(ラン科)Calanthe  nipponica 深山の針葉樹林の風通しのよい環境に生育する、花は緑黄色で唇弁に褐色の斑が入るエビネに似た繊細な花を付ける生育個体の少ない希少種。

キンセイラン(ラン科)Calanthe nipponica 深山の針葉樹林の風通しのよい環境に生育する、花は緑黄色で唇弁に褐色の斑が入るエビネに似た繊細な花を付ける生育個体の少ない希少種。

クマガイソウ(ラン科)Cypripedium  japonicum アツモリソウ属の植物で対生する大きな2枚の葉をもち長い花茎の先に苞葉をを付け先端に袋状の唇弁が特徴的な花を付ける、根茎を長く伸ばして節ごとに花茎を付けて繁殖し、群落を作る。

クマガイソウ(ラン科)Cypripedium japonicum アツモリソウ属の植物で対生する大きな2枚の葉をもち長い花茎の先に苞葉をを付け先端に袋状の唇弁が特徴的な花を付ける、根茎を長く伸ばして節ごとに花茎を付けて繁殖し、群落を作る。

テガタチドリ(ラン科)Gymnadenia  conopsea 草原性のランで紅紫色の花を穂状に多数付ける、時に白花も見られるが、ミズチドリと良く似ている、テガタチドリは唇弁が3裂するが、ミズチドリは全縁。

テガタチドリ(ラン科)Gymnadenia conopsea 草原性のランで紅紫色の花を穂状に多数付ける、時に白花も見られるが、ミズチドリと良く似ている、テガタチドリは唇弁が3裂するが、ミズチドリは全縁。

ノビネチドリ(ラン科)Gymnadenia  camtschatica 茎は50cmにもなる、縁の縮れた葉を互生し茎頂に穂状に多数の淡紅色花を付ける、根茎は肥厚した長い根を伸ばすことが、ノビネチドリの由来。

ノビネチドリ(ラン科)Gymnadenia camtschatica 茎は50cmにもなる、縁の縮れた葉を互生し茎頂に穂状に多数の淡紅色花を付ける、根茎は肥厚した長い根を伸ばすことが、ノビネチドリの由来。

ハクウンラン(ラン科)Vexillabium  nakaianum 根茎は浅い地中を横に這う、直立した花茎は数枚の鱗片葉があり、茎や苞、側花弁、上弁は褐色と緑色の個体がある。茎頂に数個の白い唇弁花をつける。

ハクウンラン(ラン科)Vexillabium nakaianum 根茎は浅い地中を横に這う、直立した花茎は数枚の鱗片葉があり、茎や苞、側花弁、上弁は褐色と緑色の個体がある。茎頂に数個の白い唇弁花をつける。



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